東京国立博物館「博物館でお花見を」の見どころを徹底解説！チケット予約方法なども要チェック！

3月 17, 2021

2021年3月16日(火)〜4月11日(日)、東京都台東区上野公園の東京国立博物館にて「博物館でお花見を」が開催されています。桜をモチーフにした日本美術品を鑑賞したり、桜景色が美しい庭園を散歩したりして、博物館ならではの春を楽しみましょう！

この記事では、東京国立博物館「博物館でお花見を」の概要、おすすめポイントや見どころ、予約方法や予約のタイミングなどを詳しく紹介します。

東京国立博物館「博物館でお花見を」の概要

出展：東京国立博物館「博物館でお花見を」

桜を描いた日本美術の鑑賞を通して、お花見気分を楽しめる東京国立博物館の期間限定展示企画です。源氏物語の春模様を描いた屏風絵や、桜をあしらった豪華絢爛な大皿、重要文化財に指定された春の歌合など、貴重な展示がそろいます。

さらに、スタンプラリー形式のクイズや美しい桜が咲く庭園の開放も実施。東京国立博物館で、春気分を思い切り満喫しましょう！

・期間
2021年3月16日(火)〜4月11日(日)
(※月曜日は休館。ただし、3月29日(月)は開館)
・営業時間
9:30～17:00
(※入館は閉館の30分前まで)
・料金
一般 1,000円
大学生 500円
(※高校生以下・満18歳未満・満70歳以上・障がい者と介護者1名は無料)
・住所
東京都台東区上野公園13-9
・アクセス
【電車】山手線「上野駅」徒歩10分
・駐車場
なし
・公式サイト
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=10598

東京国立博物館「博物館でお花見を」のおすすめポイント・見どころ

東京国立博物館「博物館でお花見を」のおすすめポイントや見どころについてご紹介します！

①：桜をモチーフにした貴重な展示が目白押し！

春の訪れを告げる花として、古くから親しまれてきた桜。古来より伝わる日本の芸術作品にも、桜をモチーフにしたものがたくさん残されています。当時の春景色を眺めているような気分に浸れる、魅力的な作品をじっくりと眺めましょう。

今も昔も変わらない桜の美しさを感じられる「屏風絵」や「絵画」

本日3/9(火)より、今年の「博物館でお花見を」メインビジュアル作品「源氏物語図屛風（絵合・胡蝶）」を展示しています。
本館では、#春、 #桜にまつわる作品がこれから増えていきます。

その他の展示替え情報：https://t.co/kuujA2F8Pn #東京国立博物館 #TokyoNationalMuseum pic.twitter.com/DKvoQQRFoC

— トーハク広報室 (@TNM_PR) March 9, 2021

東京国立博物館「博物館でお花見を」のメインビジュアルに採用された屏風絵「源氏物語図屛風」は、源氏物語の一場面を表現した作品です。桜の下で絵の批評を行う「絵合(えあわせ)」や、春の仏事が執り行われている「胡蝶(こちょう)」の風景が描かれていますよ。鮮やかな色合いから、物語の華やかさが伝わってくるでしょう。

また、江戸時代に桜花絵の名手とされた広瀬花隠が描いた絵画「桜花図(おうかず)」の姿も。柔らかな色彩に、今も昔も変わらない桜の美しさを感じられます。

ほかにも、桜と鯉の幻想的な風景が描かれた絵画「花下躍鯉(かかやくり)」など、見ているだけで作品の世界に入り込めそうな、没入感あふれる展示がそろいます。

当時の様子が垣間見えるきらびやかな「振袖」や「茶道具」

博物館でお花見を@トーハク

19世紀の春を愛でる品

板谷桂舟
春の七草の柔らかな空気感

振袖(紅縮緬地燕桃牡丹模様)
絢爛豪華な刺繍
燕の爽快な飛行
柔らかな南風

仁阿弥道八「色絵桜樹図透鉢」
木漏れ日の美しさ
樹の下の緑の鮮やかさ

立雛
鮮やかな200年前の紙
保管力の偉大さ
抽象的フォルム https://t.co/sdZPHPTVLe pic.twitter.com/HRGcmeqDuG

— 法乙 (@Rknp5lbW3U7ntoC) March 15, 2021

桜の絵柄があしらわれた振袖や小袖、茶道具をはじめとした、当時の様子が垣間見える展示も並びます。

江戸時代の少女が着ていたとされる振袖「鶸色縮緬地桜藤菊尾長鳥模様(ひわいろちりめんじさくらふじきくおながどりもよう)」にあしらわれた、美しい刺繍の桜景色は必見。また、弧を描くような桜模様が配置された小袖「紅綸子地雪持笹桜模様(べにりんずじゆきもちざささくらもよう)」は、現代の人が見てもモダンな感性が伝わってくるところが魅力です。

茶道の代表的な道具として知られる棗(なつめ)は、蒔絵で描かれたしだれ桜が見事。月光に浮かぶ桜を表現した刀の鍔(つば)などもあり、桜は昔から日本の芸術作品に好まれて使われていたモチーフだということがわかります。

重要文化財に指定された作品も必見！

出典：東京国立博物館「博物館でお花見を」

歴史的・文化的に貴重な展示があるのは、東京国立博物館ならでは。重要文化財である「比良山蒔絵硯箱(ひらさんまきえすずりばこ)」は、桜の名所として知られ、和歌に詠まれることも多かった比良山地を蒔絵で表現しています。

重要美術品「山下京之助のうしろ面(やましたきょうのすけのうしろめん)」は、僧と狐の2役を演じる役者の姿を、美しい桜と共に描いているのが魅力です。他には1086年に藤原経平家で開催された重要文化財の歌合「経平大弐家歌合(つねひらのだいにけうたあわせ)」もあり、桜を愛でた当時の人々の感性に触れられます。

②：スタンプラリーや俳句募集も！参加型イベントを楽しもう♪

東京国立博物館「博物館でお花見を」では、展示を見るだけではなく、桜にちなんだ参加型のイベントも楽しめます。

「さくらスタンプラリー」でオリジナル画像をゲット！

出典：東京国立博物館「博物館でお花見を」

「さくらスタンプラリー」は、スタンプラリー形式のクイズイベントです。展示室内のスタンプラリーを巡り、作品にちなんだクイズに全問正解すると期間限定でオリジナル画像をゲットできますよ。

東京国立博物館の公式鑑賞ガイドアプリ「トーハクなび」をダウンロードし、アプリ内の「さくらスタンプラリー」から参加可能です。クイズを解きながら作品に対する理解を深めて、さらに楽しく展示を巡りましょう！

誰でも参加OK！桜をテーマにした俳句を募集

出典：東京国立博物館「博物館でお花見を」

東京国立博物館の恒例イベント「東博句会」がオンラインで開催されます。「桜で一句」と題し、桜をテーマにした俳句を募集していますよ。一般の部と小学生以下の部があり、「博物館でお花見を」の開催期間中は何度でも応募可能です。

入選作品は6月頃に公式ウェブサイト内で発表され、記念品が贈呈されます。桜と向き合う時間の中から、自分にしか作れない一句を作ってみてください。

③：約10種類の桜が咲き誇る庭園でリアルお花見も楽しめる！

去年の今頃、#東京国立博物館　の庭園はこんなにキレイでしたよ。#企業公式春のフラワーフェスティバル
 #桜 #エア花見 #StayHome pic.twitter.com/HdijKLhN67

— クラプロックス　日本公式ツイッター (@curaproxjapan) April 10, 2020

展示を満喫した後は、東京国立博物館本館の北側にある庭園で、実際にお花見を楽しみませんか？ソメイヨシノなど約10種類の桜が咲き誇る美しい庭園を眺められるのは、今の季節だけの醍醐味です。

館内で見た作品を思い返しながら桜を眺め、優雅なひとときを過ごしましょう！

【開放時間】
10:00～16:00
(※悪天候により中止する場合があります)
(※茶室内には入れません)
(※大規模工事のため、立ち入りエリアに制限や変更が生じる場合があります)

東京国立博物館「博物館でお花見を」の予約方法を徹底解説！

東京国立博物館「博物館でお花見を」を楽しむためには、基本「総合文化展の日時指定券」の事前予約が必要です。

直接東京国立博物館の窓口へ行った場合、空きがあれば入場できることがありますが、確実ではありません。必ず入館できるよう、事前予約を忘れないようにしましょう。

予約の方法：Webサイトからのみ受け付け

日時指定券は、公式サイトの事前予約ページでのみ受け付けています。それぞれの予約受付期間・予約手順は以下の通りです。

・予約受付期間
週金曜日12:00から翌週入館分の予約受付が開始

・予約手順

東京国立博物館総合文化展日時指定券ページにアクセス
日時指定券残数の確認・申込みをタップ
来館日を選択する
来場時間を選択し「チケット選択」をタップ
チケット枚数を選択し「チケットを選択する」をタップ
画面案内に沿って手続きをする

予約のタイミング：予約受付が開始したらなるべく早めに

現在のところ、土日も含めて全ての日時に空きがある状態です。

急ぐ必要はありませんが、うっかり忘れてしまわないように、予約の受付を開始したらなるべく早めに手続きをしておくと良いでしょう。

※2021年3月17日(水)時点での情報となります。

予約の注意事項：申込み後のキャンセル・変更は不可

申込み後のキャンセルや変更はできないので、間違いのないよう手続きをしましょう。無料対象者でも、入館人数の把握のため事前予約が必要です。

また、「総合文化展の日時指定券」を購入すれば「博物館でお花見を」の展示は鑑賞できますが、特別展の鑑賞はできません。「博物館でお花見を」の展示とあわせて、特別展も鑑賞したい場合は「特別展観覧券」の方を購入しましょう。(※「特別展観覧券」は、総合文化展(常設展)・特別展の両方が鑑賞できるチケットとなっているためです。)

特別展のチケット情報については、特別展ページの各特設サイトで案内しているので、参考にしてください。